つぶや記 13
「三国志とパンダ」
38人の「三国志の旅」ツアーを組んで、中国に行ってきました。武漢・成
都・西安を飛び、孫権・劉備の連合軍が曹操ひきいる大軍と戦った「赤
壁」、また諸葛孔明最期の地「五丈原」を踏査、三国志のふたつのクライ
マックスを想望し、古戦場のバーチャル・リアリティーに引き込まれまし
た。
それにしても中国の人は歴史上の著名人物の石像、銅像を作るのが
好きで、いたるところにそれが目立ちました。どこの国でも同じことをして
いるのですが、中国のは特別の感じを抱きました。特に三国志関係が多
く、英雄崇拝の風潮は現今の政治情勢とも関係があるのか。わが国にも
それがいえるようですが、それにしては巨大な石像、銅像が少ないの
は、中国のように国家の事業で偶像が建てられないからでしょう。
しかし史跡に”人形”ばかり据えると、作り物の感じが臭って、興をそが
れることにもなります。下関市のみもすそ川公園のレプリカ長州砲5門は
多い。前田砲台が世界遺産へ近づいたという朗報を聞きましたが、その
あたりのことも一考の余地ありでしょうか。
西安では、三国志とは無関係の兵馬俑抗の圧巻に舌を巻き、成都で
は、各国観光団がおしかけるパンダ公園の盛況にもおどろきましたが、
上海空港は万博にもかかわらず意外に人影まばらでした。さてところで、
三国志の英雄像やランド・マークのパンダ像を見ながら、田中絹代の胸
像くらいはぶんか館に欲しいものだと、思ったことも付け加えておきます。
(古川 薫)









